2017年05月04日

ウィリアム・ブールマンの『肉体を超えた冒険』(1)

 体外離脱の体験者としては、ロバート・モンローが有名である。モンローは自己の体験を三冊の書物に著している。また、体外離脱を意図的に引き起こすための、ヘミシンクと呼ばれる脳波誘導と、言葉による誘導瞑想を組み合わせたシステムを構築した。それは《ゲートウェイ・エクスペリエンス》という形で結実した。日本語版も販売されており、モンロー研究所で販売されている個別のプログラムを体験する場合でも、《ゲートウェイ・エクスペリエンス》を体験しておくことで、より深い体験がもたらされる。
 さて、ウィリアム・ブルーマンが開発したモンロー研究所のプログラムに《ハイヤーセルフへの帰還》がある。これは光のイメージを用いることで、体外離脱や死の受容を行うものである。
 このプログラムについて、キリスト教圏の人間を対象にするものだという書き込みを見た。確かに自他への「許し」を求めるアファメーション(記憶にとどめるべき言葉・陀羅尼)にはその印象もあるが、貪りや怒り、愚かさを捨てることは仏教の基本でもある。光の中に自我を融合させる瞑想は、浄土経典の『観無量寿経』にも説かれている。チベット仏教カギュ派の『ナーローの六法』の一つ「ミラム(夢)」も、光の中に幻想を溶かし込むことを目指しているから、特定の宗教だけに根ざしたものではない。「信念体系」にとらわれることは、かえって真の解放から遠ざかることだからである。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:34| Comment(0) | 宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする