「イオはとても頭のいいネコだったんだ。人の気持ちを読むのが上手で、こちらがさびしいときは寄り添ってくれるし、いそがしいときはそばで見守ってくれた。魚が大好物で、サンマなんか焼いていると、目の色変えて飛んできたっけ。イオは死んでしまったけど、生まれ変わりのネコがいるんじゃないかって、いつも探しているんだ」
くまモンさんはやさしい人なんだなと思った。そこで、ぼくも仲良しになりたくて、プレゼントをあげることにした。庭の中を探し回って、一匹のトカゲを見つけると、おやつにしてもらおうと、くわえたままくまモンさんに差し出そうとした。
その途端、くまモンさんは「ギャッ」と叫んで逃げ出した。その拍子に、兄貴はくまモンさんのひざから転げ落ちてしまった。(つづく)
「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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ラベル:吾輩は猫である,ネコ,パロディー