2017年05月26日

ぼくはネコなのだ(40)

 雪がちらつく寒い日も、ぼくと兄貴はうちの中で過ごすようになった。テーブルのある大きな部屋は、ドアが閉められていて、その先に何があるか分からない。一度だけ、おばあさんがトイレに行くとき、一緒に出たことがある。階段があるから上にも部屋があるようだけど、すぐにおばさんに抱きかかえられて、元の部屋に戻されてしまった。
 でも、うちの中にばかりいると、体がなまってしまう。筋力も落ちてしまう。それに、大切な玉を抜かれてしまって、自分がオスだかメスだか分からなくなりそうだ。オスであることを忘れないように、少しスポーツしなくちゃいけない。ただ、昼間は大人しくネコをかぶってることにした。おばあさんは本当は、ぼくらのこと好きじゃないらしいから。
「早くこのネコ、袋に入れてしまいなさい」なんて言っている。ネコを紙袋(かんぶくろに)に押し込んで、ぽんと蹴りゃニャンとなくなんてされた日には、なくになけない。(つづく)

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2017年05月25日

小さな子猫

 僕は子供の頃から犬派でした。今まで三匹飼って、そのうち最後の柴犬は、十八年半も生きました。ところが、昨年、うちの庭で子猫が生まれました。えさをやるうちに居着いて、慣れたらそのまま、うちの中で暮らすようになりました。最近はすっかり猫派になってしまいました。猫の面白さは、飼ってみないと分かりません。
 猫を飼う場合は、ペットショップなどではなく、保健所に保護されている子を譲り受けて下さい。せっかくこの世に生まれたのに、殺処分される不幸な子猫がたくさんいます。その子たちの命を救ってやって下さい。もし兄弟の猫がいたら、一緒にもらって下さい。うちにいる二匹も兄弟です。一匹だとストレスがたまりやすいですが、二匹いれば猫同士で遊んでいてくれますし、猫の間のコミュニケーションも観察できます。猫はきれい好きなので、トイレを設置してやれば、必ずその中でします。あと、爪研ぎ用の用具も買っておいて下さい。
 ただ、猫が大好きなのに飼えないという方も多いでしょう。先日、友人に猫のアプリを紹介されたのですが、その子猫が実に可愛らしいのです。本当に生きているように動き、愛らしい顔をしています。見ているだけで癒されます。本来は幼児向けのアプリなのですが、猫好きならば楽しめるでしょう。画面にタッチすると、いろいろな仕掛けで猫や、周囲の物が動きます。認知症のおばあさんなんかにもぴったりです。
 iOSで動くアプリで、iPadなら十分に楽しめます。iPhoneやiPod touchでも動きますが、ちょっと画面が小さいですね。かくれんぼすると、見えなくなってしまうので。

小さな子猫(iOS)
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2017年05月24日

鶴見線の小さな旅(3)

 海芝浦支線で「浅野」駅に戻ると、本線の「扇町」行きに乗り換える。次の「安善」からは、かつて「浜安善」駅まで貨物輸送が行われていた。当初は「石油」駅という名称で、旅客輸送も行われていた。また、現在では「安善」駅が大川支線の分岐点となっている。ただ、以前の分岐点は、次の「武蔵白石」駅だった。新型車両が「武蔵白石」駅の急カーブに合わないため、大川支線の「武蔵白石」駅のホームは撤去され、「安善」駅が分岐点に改められたのである。
「浜川崎」駅は、南武線の支線、浜川崎線の終着駅であるが、鶴見線のホームからは見えない。鶴見線は「昭和」を経て、終点の「扇町」に到着する。この駅の外観を写真で見たとき、出口がトイレみたいでげんなりしたものだが、実際にホームに下りてみると、改札の横に「お手洗」の文字があるので、思わず笑ってしまった。駅舎はトイレと出口で、平らな屋根で覆われているからだった。実際に用を足しに入ってみると、昭和時代の雰囲気が漂っていた。「扇町」駅前は殺風景で、特に見るべきものはない。
 ただ、これで鶴見線を踏破したわけではない。乗ってきた電車で戻って、「武蔵白石」駅で下車し、15分ほどかけて大川駅まで歩いた。まっすぐの線路に沿って、運河の橋を渡ると「大川」駅が見えてくる。入口に回ったが、ペンキもはげてメインテナンスもされていない。
 それもそのはず、昼間は列車の運行が全くされていない。朝から8時間も入線しないのである。特に休日は1日3本しか走らない。午後6時の「鶴見」行きがようやくやってきた。すぐに折り返すので、「大川」駅まで歩いてきて正解だった。枕木は古い木のまま。発車してものろのろ運転である。速く走ると危ないのだろう。警笛をしきりに鳴らしている。本線に入って、ようやく通常の速度になった。あとは、元来た経路を「鶴見」駅までたどり、「鶴見線の小さな旅」は終わった。

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