2017年04月18日

ぼくはネコなのだ(25)

 毎晩冷えるようになったなと思っていたら、玄関先に新しいネコ小屋ができた。雨が吹っかけても大丈夫なように、プラスチックとかいうぬれない材料で作られている。体重の重たい兄貴が載っても、ダンボールみたいにへこまない。
 しかも、夜になると中に湯たんぽを入れてくれた。これは本当にありがたかった。ぼくたちネコのふるさとは、遠い遠い南の国だから、北の国がふるさとのイヌとは大違いなんだ。これ以上寒くなったら、病気になるんじゃないかと心配していたし。でも、ちょっとサービスよすぎる気もするが。
 ある日の夕方、柿の木の前で兄貴と追っかけっこしていたら、すうっと裏口のドアが開いた。おばさんが顔を出して笑っている。普通ならすぐに閉めてしまうのに、開けたままにしている。そしたら、好奇心が強い兄貴が、恐る恐る入っていった。ぼくも入ってみたいと思ったけど、何をされるか分からないから、迷っていたら、ドアを閉められてしまった。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:40| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする