2017年04月03日

竹富島の美(ちゅ)ら海(3)

 目指しているのはゴンドイ浜。白い砂浜が一面に広がり、膝より浅い海が数百メートル沖まで続く。その先の珊瑚礁で、外海の波は砕けるのだ。
 海の色はマイルドなグリーン。ちょうど抹茶ミルクといったところか。浅いために、ぬるま湯ほどに温まっており、魚の姿はまれである。珊瑚礁との境辺りまでいって、ようやく数匹見かけたくらいだから。それもおととい目にしたスクばかり。熱帯魚らしいのには、まだお目にかかれない。
 海水パンツに着替えて、海の中で戯れる。こういう所には、恋人と来るべきだろう。仰向けになり、水の中を漂う。目を開けた瞬間、焼けるような光に目がくらむ。閉じると眉間の辺りに、緑色の輪が赤いスクリーンに浮かび上がる。この残像に意識を集中していた。ここにいるという感覚を、ただ肌に触れる感覚だけで得ようとしていた。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:47| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする