2017年03月25日

地球最後の日を生きる

 地球最後の日と言うと、太陽が水素を使い果たして、ヘリウムを燃焼させる段階で、巨大化した太陽に呑み込まれる話かと思ったら、そういうことではなかった。「人類最後の日」というタイトルの方が正確なのではないか。
 これは、Amazonプライムで見られるドキュメンタリー番組の総称である。第1話「ゾンビと化した人類」は、狂犬病が感染力を増して、人類を含むあらゆる哺乳類に感染するようになった場合の話。狂犬病に感染した人間は、幻覚を見るようになり、野獣のごとく暴れ回って息絶える。これ以外にも、エボラ出血熱やサーズのような病気が、人類を危機にさらすかもしれない。
 第2話「ナノ・テクノロジーの反乱」は、目に見えない大きさのロボットが開発され、それが悪意ある技術者によって改造される恐怖について描いている。生物のように自己増殖する機能が与えられていた場合、それを根絶することは、いかに困難であるかが述べられている。
 第3話「水が敵となる」では、小惑星が月に衝突し、大量の水が地球の周りに円盤を形成し、大量の雨を降らせ続ける話。最終的には、地球の陸地すべてが水没してしまう。「ノアの箱舟」の話のように、水が引いて陸地がふたたび姿を現すことない。生き残る道としては、津波の衝撃にも耐えられる水上都市の建設が挙げられている。
 第4話「モンスター・ストーム」では、日本の沖合で採掘されていたメタンハイドレートの採掘場で、大量のメタンガスが一度に噴出して、一気に温暖化が加速した場合を想定している。猛烈な嵐が世界各地を襲うようになり、上昇する海面で多くの都市が水没する。
 第5話「火山一斉噴火」では、ビックバンの時にできた、ごく小さい原始ブラックホールが、地球を貫通した場合に、衝撃波が世界中の火山のマグマだまりを震わせ、火山の一斉噴火をもたらすという話である。イエローストーンをはじめとする超巨大火山が、二つ以上破局噴火した場合、火山の冬が訪れて、地上の植物は枯れ果て、数十年間もシェルターで生活しなければならなくなる。当然のことながら、生き残れるのは全人口の1%以下だろう。
 第6話「氷の惑星」では、暗黒物質の影響で地球が現在の軌道を離れていった場合、気温が急速に低下していき、動植物の多くが死に絶える。一部の人間は地下のシェルターで生き残る。地球の内部に潜む地熱を利用するのだという。ただ、酸素や窒素も液体化するほど気温が下がると、さすがに生き残るのは難しいのではないか。
 ここでは挙げられていないが、破局噴火が原子力発電所の多くを破壊し、核爆発を起こした場合に、大量の放射能が全地球に拡散されることも考慮に入れるべきではないか。戦争で原子力発電所が破壊される場合なども、人類は想定しなければならない。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:25| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする