2017年03月01日

米軍基地の間を抜けて(2)

 案の定、バスが数珠つなぎになっている。街路樹の土を覗き込むと、土の色が赤い。本土の赤土は火山灰が降り積もったものだが、沖縄の赤土はオレンジがかっている。雨が降れば一気に流れ出し、珊瑚礁の海を窒息させてしまう。
 今晩泊まる予定のユースホステルは、真栄田岬にある。国頭(くにがみ)郡恩納(おんな)村真栄田(まえだ)。沖縄の地名が読みにくいのは、元々話されていた言葉がウチナーグチ(沖縄方言)で、古代日本語の方言であり、本土の人間にはちんぷんかんぷんだということもあるが、琉球王国を支配した薩摩藩が、異国である琉球の支配を誇るために、「前田」を「真栄田」に、「上原」を「宇栄原」に、「平」を「平良(ひらら)」にというふうに、地名まで異国風に改変してしまったせいでもある。
 停留所を下りて、真栄田岬のユースホステルに向かう。サトウキビ畑が一面に広がっている。それが夕日を浴びた海まで続いている。森山良子の「さとうきび畑」を思い出す。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:48| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする