2017年02月28日

米軍基地の間を抜けて(1)

 僕が初めて沖縄を訪れたのは、一九九二年の夏、二十代最後の年のことだった。飛行機に乗ったのも、その時が生まれて初めてだった。それまでの僕は、空を飛ぶのも怖がっていたのだ。羽田空港に足を運んだのも、幼児の時に「飛行機が見たい」とせがんで、母に連れられてきてもらって以来だった。
 離陸前は緊張していたが、いざ離陸してしまえば、揺れもほとんどなく快適だった。潮岬の沖を過ぎ、奄美大島の上空に来た辺りから高度を下げた。那覇空港には午後三時に到着。まだモノレールが開通しておらず、移動はすべてバスだった。
 那覇の街はまだ見ていなかった。とりあえず、名護方面に移動する。道路が渋滞すれば、二時間ぐらいかかるらしい。両側の広々とした空間を、米軍基地が占めている。基地の間に道路が通っていて、通行させてもらっているといった感じだ。精神的な圧迫がある。沖縄に来れば、本当はまだ日本が独立していないことが分かる。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 00:34| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする