2017年02月25日

『男はつらいよ 第一作』

 1969年に封切られた山田洋次監督の作品。実は、映画以前にもテレビ番組としても制作され、「愚兄賢妹」の仮題がつけられていた。最終回に寅次郎が奄美大島でハブに噛まれて死んでしまったので、それを見た視聴者から、フジテレビに抗議の声が寄せられたという。
 テレビ版の人気から映画化の話が出て、第一作として出たのがこの作品である。まさかシリーズ物として、延々と製作されるとは思わなかったので、副題はつけられていない。寅次郎の両親と兄が死んで、たった一人生き残った妹さくらに会いに、寅次郎が20年ぶりに故郷柴又に戻ってくるところから物語は始まる。
 第一作ということもあり、寅次郎の出自について詳しい説明がある。礼儀正しい挨拶が始まったかと思いきや、お馴染みのドタバタが始まり、寅次郎はさくらのお見合いをぶちこわす。それがさくらと、印刷工博とを結びつけるきっかけになる。帝釈天では日蓮聖人のお会式をしていたり、紫の衣をつけた御前様が登場したり、寅次郎の恋の相手が御前様の娘である点などは目を引くが、ストーリーの展開の原型は、すでに出来上がっている。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:14| Comment(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする