2017年02月13日

ジョー・ギャレンバーガーの『富と成功の秘訣』(2)

 カジノのギャンブルで好成績を得るには、肉体的にリラックスした状態で、参加者が団結し、かつ、外部からの妨害を排除することで、偶然の結果に影響を与える念力が発揮できるという。同書の大半はギャンブルでいかに勝つかという記述である。
 ここで、一つの疑問が湧いた。魔術などで念力を行使する際に、誓願させられるのが、自身の利益のためには行わないということである。念力でギャンブルするなど、もってのほかということになる。なぜそのような誓願をさせられるのか。たとえば、お金がほしいという理由で祈ると、家族が事故に遭って生命保険が下りるといった、不本意な結果を招きかねないこと。当人の倫理観が乱れて、不幸を招きやすくなることなどが考えられる。
 博士によれば、念力にはプラスとマイナスの方向性があるので、不安を抱くと悪い結果を招き寄せてしまうという。それを防ぐには、ハートを開くこと、自分だけの利益ではなく、他者の利益を願うということで、参加者に意識の団結を促すというわけである。大乗仏教では利他行が重視されるが、他者の幸せを願うということが、自身に幸せを招くことを教えている。「情けは人のためならず」というわけである。ハートのチャクラが覚醒することが、自他に幸運をもたらす鍵になるという。
 同書を読まれた方は、延々と続くカジノの記述に辟易されるかもしれない。ただ、ギャンブルで勝つ念力と、他者を癒すヒーリングの力は同じであるらしい。カジノの参加者がサークルを作り、中央へ体調不良な人に入ってもらい、病が癒えるイメージを集団で行うことで、症状が改善した例などが挙げられている。巻末に述べられた博士によるアドバイスは、精神の力で現実を変えるための金言であり、カジノの記述に辟易された場合でも、ここだけは熟読されることをお勧めする。

参考文献
 ジョー・ギャレンバーガー『富と成功の秘訣』(坂本政通監訳 長澤あかね訳 ハート出版)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:19| Comment(0) | 宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする