2017年02月28日

米軍基地の間を抜けて(1)

 僕が初めて沖縄を訪れたのは、一九九二年の夏、二十代最後の年のことだった。飛行機に乗ったのも、その時が生まれて初めてだった。それまでの僕は、空を飛ぶのも怖がっていたのだ。羽田空港に足を運んだのも、幼児の時に「飛行機が見たい」とせがんで、母に連れられてきてもらって以来だった。
 離陸前は緊張していたが、いざ離陸してしまえば、揺れもほとんどなく快適だった。潮岬の沖を過ぎ、奄美大島の上空に来た辺りから高度を下げた。那覇空港には午後三時に到着。まだモノレールが開通しておらず、移動はすべてバスだった。
 那覇の街はまだ見ていなかった。とりあえず、名護方面に移動する。道路が渋滞すれば、二時間ぐらいかかるらしい。両側の広々とした空間を、米軍基地が占めている。基地の間に道路が通っていて、通行させてもらっているといった感じだ。精神的な圧迫がある。沖縄に来れば、本当はまだ日本が独立していないことが分かる。(つづく)

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2017年02月27日

Sahasrara - Activate Your Crown Chakra

「体外離脱」で有名なロバート・モンローは、グライダーを操縦する趣味を持っていた。実際に空を飛んだ経験が、モンローの神秘体験の引き金になっているのは確かだろう。妻のナンシーが不治の病に冒されてからは、死後の意識というものを探究していた。《ゴーイング・ホーム》と名づけられたプログラムは、難病患者に死後の世界を紹介し、死を受容してもらうためのもので、そこにも雲の上を飛翔する瞑想が登場する。
 チベット仏教ニンマ派の『死者の書』では、人間の魂がどの穴から離脱するかによって、成仏できるかどうかが決まってしまう。サハスララ・チャクラがある頭頂から抜けられるかが鍵となっている。そのために、頭頂に穴を開ける瞑想法(ポワ=転識)まで伝わっている。
 さて、今回紹介するSahasrara - Activate Your Crown Chakraは、Amazonのプライムビデオで見られるもので、監督はMarkus Hermannsdorfer、提供はGolden Ganesha Meditation Productionである。雲の上の映像が流れ、963ヘルツのサハスララ・チャクラと共振する周波数の音楽が流れる。至ってシンプルな構成なのだが、ヘッドホンで聴くとプラーナ(気)が頭頂に集中するのが容易に感じられる。このチャクラは超越意識を開くとされるから、霊性を開発したり、体外離脱したり、死後の平安を求める場合は、試してみるといいだろう。

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2017年02月26日

ぼくはネコなのだ(17)

 夜が明けた。夏の太陽が照り出して、濡れた体も乾いてしまった。セミがけたたましく鳴いている。あの虫でもつかまえたら、腹の足しになるだろうか。
 寝ぼけた目をこすっていると、兄貴が耳もとでささやいた。えさにどうしたらありつけるかという相談だった。
「おれがあのオヤジを挑発するから、そのすきに皿の一つを運び出すんだよ」
「でも、母ちゃんにじゃまされるに決まってるよ」
「向こうはもう、母親じゃないって宣言してるじゃないか。構いやしないさ」
 玄関からおばさんが、皿を二つ持って出てきて、あたりを見回しながら下に置くと、うちの中に戻っていった。極ネコと母ちゃんがぱくつき始めたとき、兄貴がえさに向かって走っていった。
「何を! 小僧、まだいやがったのか」
 極ネコは怒鳴りつけると、突進した兄貴の首根っこをつかんだ。兄貴も負けじと、腹に蹴りを入れる。そのすきに駆け寄り、皿の一つをくわえて持って行こうとした。
「このドロボーネコ!」
 母ちゃんの叫びに、びっくりして皿を落としてしまった。えさは地べたにまき散らされた。ぼくはこぼれたえさを食べ始めた。(つづく)


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