2017年01月21日

ぼくはネコなのだ(5)

 引っ越しと言っても、隣の町ではなく、数軒先に過ぎなかった。生まれて間もない子猫をつれてだから、大旅行などできるはずもないからだ。
 そこには母ちゃんなりの智恵が働いていて、えさをくれそうな人間を見つけたら、天秤にかけて、どちらが安全そうか、おいしい食べ物を出してくれそうか選ぶためだった。元のうちがましだと分かったら、いつでも戻っていこうというつもりらしかった。
 塀を越えて入ろうとしたときだった。ぼくらはとんでもない光景を目にした。まだ目が開いてもいない赤ちゃんネコを、棒がついた網でつかまえて、次々に箱詰めにしているところだった。うちの前には車が止まっていて、無表情な顔した男が、子ネコたちを車の中に押し込んでいった。
「母ちゃん、あの子たち三味線になっちゃうの?」
「しっ!」
 いきなりぼくは口をふさがれた。苦しくて泣き出すこともできない。家の主人とネコを運び込んだ男が話していた。気が遠くなりそうになったとき、人間が何を言っているのか分かってしまった。
「かわいそうだけど、この子たちはガス室行きです。母ネコがいないネコは、一週間の猶予を与えることもできませんから」(つづく)

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2017年01月20日

Muladhara - Very powerful Root Chakra Meditation

 チャクラを刺激すると、潜在的な能力が開花すると言われる。チャクラは特定の音階や周波数の音によって、共振させることができる。ジョナサン・ゴールドマン Jonathan Goldmanの《チャクラ・チャンツ》Chakra Chantsは音楽的なセンスの良さが魅力で、何度聴いても飽きることがない。パトリック・ベルナール Patrick Bernardの《チャクラ・セレブレーション》Chakra Celebrationは、ヒンズー教のバクティ・ヨーガの伝統を引き継ぎ、神々への愛によってチャクラを覚醒させようとする。
 モンロー研究所のヘミシンク関連では、《Hemi-Syncによるチャクラ瞑想 日本語版》が気に入っている。ヘミシンクによる脳波誘導と、言葉による瞑想誘導を行うもので、肯定的なメッセージを繰り返し聴くことで、単にチャクラを共振させる以上の効果が期待できる。ヘミシンク関連では、サンダービート ThunderBeatの《チャクラ・ジャーニー》Chakra Journeyもあるが、音楽的には単調なので、現在はそれほど聴いていない。
 なお、《チャクラ・ジャーニー》には映像付きのDVD版もある。30分程度にコンパクトに編集され、画像も興味を引くものだから、一見の価値はある。ただし、画像はチャクラの刺激とは直接関係ない。
 Amazonプライムに入会したので、チャクラ関連のビデオをいくつか見てみた。そのうち、根のチャクラを刺激する《Muladhara - Very powerful Root Chakra Meditation》は特に気に入っている。監督はMarkus Hermannsdorferで、提供はGolden Ganesha Meditation Productionsである。
 これほど効果が高いビデオは少ないと思った。ヘッドフォンで聴く方が断然いい。両耳から聞こえる音を根のチャクラで響かせる。湧き上がるようにうごめく映像を、根のチャクラの位置にイメージする。ヨーガは自他の融合を目指すものである。ほどなく、根のチャクラにプラーナ(気)が集まってくるのを感じるはずだ。


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2017年01月19日

黒部峡谷パノラマ展望ツアー(7)

 帰路のトロッコ列車では、乗客はみんなぐったりしていて、カメラを構えることもせず、うとうとしている人が多かった。宇奈月に戻ってきた。富山地方鉄道の宇奈月温泉駅の方に向かい、旧山彦橋の遊歩道に行こうと友人を誘った。そこはかつて黒部峡谷鉄道が走っていたルートである。旧線の橋を渡っていると、ちょうどよくトロッコ列車の上りが、高い橋を渡ってきたので、うまく写真に収めることができた。
「でも、どうして新しい橋を渡したの?」と友人に問われて、すぐに答えられなかったが、旧線のトンネルをくぐって、宇奈月ダムが見えたところで分かった。ダムが出来たから、線路が水没するのを防ぐため、路線を変更したのだろう。
 鉄道が走っていたトンネル内を歩きながら、あり得ない空想に身をゆだねた。過去と現在が重なり合い、トロッコ列車が旧線のトンネルを走ってきたとしたら……。SFではそんな設定が出てくるものだ。
 旅もようやく終わりに近づいた。宇奈月温泉駅前に戻り、富山地方鉄道に30分乗って新黒部駅に戻ってきた。徒歩で北陸新幹線の黒部宇奈月温泉に移動し、18時45分発のはくたか東京行きに乗ったのである。

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