2016年12月23日

「ゴーイング・ホーム」私見(8)

 ちょっと否定的なことを書いてしまったが、それは精神をすべて大脳の活動に帰する科学的な考えが、自分の左脳を支配してきたからである。その一方で、右脳は神秘的な体験を受容してきた。「体外離脱」や「明晰夢」を経験してきた自分にとって、懐疑的になるのも、一種のバランス感覚が働いているのだと思う。
「啓示の瞬間」ではフォーカス10から、フォーカス15、フォーカス21とたどった後に、意識の拡大を行う。「飛翔」で体験したテクニクッスを応用し、雲の上を飛んでいる自分を想像する。上昇するとともに、自分が大きくなるにつれて、地球が小さくなっていく。宇宙空間に出た自分は、地球と月を両手の中に抱え込む。さらに、太陽系をもしのぐ大きさになっていく。
 若い頃、僕は浴室で眠ってしまい、全能感に浸されたことがあった。宇宙の始まりからそれまでの歴史を、すべて知っているのだった。目覚めたとき、ただ一人の人間に戻ったことへの喪失感が大きかった。宇宙大に拡大した意識は、ちょうど若い頃に得た感覚に通じるものがあった。「宇宙である私」「宇宙精神」、宇宙でありながら人格を持つ「大日如来」になったかのような感覚である。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
http://itunes.apple.com/jp/podcast/qing-kong-wen-ku-no-zuo-jia/id504177440?l=en

Twitter
https://twitter.com/lebleudeciel38

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ





ランキングはこちらをクリック!

posted by 高野敦志 at 09:24| Comment(0) | 宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする