2016年12月31日

電子書籍の再編集について

『電子本を作ろう!』の第5版の中でも述べたが、電子書籍を再編集する場合、一太郎で変換する関係上、表示上の問題が生じることがある。単なる語句の訂正程度なら問題は生じない。元の一太郎ファイルを上書きしようとすると、目次を解除するかと聞いてくるので、「いいえ」を押して保存する。「はい」を押してしまうと、目次のリンクが消えてしまうからである。その上でePubに変換するだけでいい。
 困るのは改行したり、新たな章を挿入したりした場合である。タイトルの後ろに、本文が表示されなくなるのである。それは目次を設定したファイルを上書きするせいで、一太郎が不要なタグを打ち込んでしまい、ePubの表示に乱れが生じるからである。その場合、一太郎ファイルの本文をコピーし、それをいったんエディタにユニコードテキストでペースとして、不要なタグを排除した上で、新たに作成した一太郎ファイルにコピーして、ルビを振り直すことになる。
 そうした事態を回避したければ、本文を入力してルビと改ページのタグを打ち込んだ一太郎ファイルを、原本として保存しておくのである。そのファイルを別名で保存してから、目次を設定してePubに変換する。後日、電子書籍を再編集する際には、ルビが打ち込まれた原本から、目次を設定する作業に入ればいいのである。

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2016年12月30日

「ゴーイング・ホーム」私見(9)

 フォーカスの数値が上がるにつれて、意識を保つのが困難になる。《ゴーイング・ホーム》の場合、不治の病の患者が対象なので、ベッドで横になって目をつぶることが求められる。「啓示の瞬間」では宇宙のエネルギーと一つになったところで、非物質的世界、ローカル2へ移動する。それまでの移行は感動的なのだが、意識が朦朧として眠ってしまう。
 本来なら、ここから死後の意識に移行し、宗教などの信念領域にとらわれずに、フォーカス27、「公園」と呼ばれる魂の休息地点へと移行すべきなのだが。眠ってしまうというのは、単に睡眠状態に落ちたのか、もしくは「囚われの世界」であるフォーカス23に引っかかっているのだろう。性的な妄念にとらわれた夢を見ることがあるが、これは死んだばかりの人間が混乱した意識状態にいるのと同様の状態なのだろう。
 睡眠状態に落ちたり、妄念にとらわれた夢を見ないようにするには、椅子に座った姿勢で目をつぶって聴いた方がいい。晩年のロバート・モンローは体外離脱にこだわらず、意識を肉体に残したまま、ローカル2を探索する「フェージング」を推奨するようになった。健康な人間が体験する場合に望ましい方法である。(つづく)

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2016年12月29日

『実用変体がな』について

 古典文学や日本史の専門家は、活字ではない写本を読めなければならない。実際に見ると、墨で書かれた文字を判読するのは容易ではない。字体が崩れているだけではなく、現代人が使わなくなった「変体がな」が多数使われているからである。
 以前、自分のルーツが知りたくて、曽祖父の戸籍を調べていると、読めないひらがなが出てきた。それが「変体がな」だった。「変体がな」は人名にはよく用いられていたし、そばやの看板の「そば」の字は、「楚」の変体がなと、「者」の変体がなに濁点のついた字が用いられている。国語学者の山田孝雄の著作も、活字の「変体がな」が用いられている。谷崎潤一郎の『盲目物語』の和綴じ版にも、「変体がな」が多く出てきた。
 日本語の専門家の端くれなので、かな研究会篇の『実用変体がな』を購入してみた。これは大学や短大の授業で用いられるように編纂された本である。例えば、ひらがなの「あ」は、「安」「阿」「愛」「亞」「惡」の草書体が元になっているのが分かる。しかも、写本の「安」を崩した見本は30以上もある。漢字の原型をとどめているものや、現在のひらがなに近い形まで崩されている字は読みやすいが、難しいのは崩し方が独特で「め」や「ろ」と誤読しそうな字体である。よくもこんなにあると気が遠くなったが、当時は墨で書いていたので、字によってはこれだけバリエーションが出てきてしまう。
 今回紹介する本の利点は、コンパクトにまとめられている点と、実際の用例も収録されている点である。「変体がな」がつながって書かれるとどうなるか、写本の例で確かめることもできる。巻末にはカタカナの「変体がな」の例も収録されている。
 実際に覚えたいなら、見本を見ながら筆で書いた方がいいだろう。どんな漢字の草書体かと覚えておくだけでも、実際に「変体がな」と出くわしたときに戸惑わずに済む。
 中学校ではかな文字は平安時代に成立したと習った。それ以前は万葉がなが用いられていたのも分かっていた。それ以上のことを知ったのは、成人してからだった。「変体がな」は万葉がなが部分的ではあるが、20世紀まで生き残っていた名残なのである。

参考文献
 かな研究会編『実用変体がな』(新典社)

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