2016年11月24日

白山のふもとにて(1)

 次に車を止めたのは、蛇谷という所である。蛇のようにくねくねと、はるか下の谷底に下りていくと、山の中腹から黄色い岩肌をさらした姥ヶ滝が見える。ちょうど老婆が白髪を振り乱したようで、幅は100メートル、高低差は76メートルもある。露天風呂「親谷の湯」は壊れて空になっていたので、足湯にちょっと手を突っ込んでみた。それだけで、ちょっぴり疲れがとれた気がした。
 その日に泊まったのは、手取川の河畔に立てられたホテル。ダムの水位が下がったために、本来湖に見えるはずのところで、川底がさらされていた。部屋にはダイヤル式の電話が置かれている。もちろん、インターネットはなく、ドアも施錠式。昭和の雰囲気が漂う古いホテルだった。
 それでも、部屋は広く、重役が泊まるような広さがあった。常陸宮殿下や、浩宮時代の皇太子殿下、紀宮様もお泊まりになったそうで、廊下にお写真が飾られてあった。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 03:17| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする