2016年11月09日

兼六園と金沢城(2)

 雨が小降りになったところで、徒歩で兼六園に向かった。今日は無料開放日だった。真弓坂口から入ると、正面に瓢(ひさご)池が見えてきた。兼六園でよく写真のアングルとして選ばれる場所である。庭園のずっと奥にある建物、二階建ての古い武家造が成巽閣である。十三代藩主斉泰のご母堂真龍院の隠居所として、幕末の文久三年(1963)に建てられたものである。
 謁見の間は一段高い座敷の上に、錦の座蒲団と脇息が置かれ、敷居の上には御簾が掲げられ、花鳥を象った豪華な欄間にも目を奪われる。松の間は休息の間であるが、障子の腰板に貼り付けられたガラスに、小鳥の絵が焼きつけられている。女性の心を惹く心憎い仕掛けである。書見の間は数寄屋造の小部屋だが、紫の壁や精緻な彫刻がなされた床柱が、貴人のみが許された典雅な空間を感じさせる。加賀藩の建物で残っている数少ないものである。
 成巽閣の外に出た。鶺鴒島の前には鳥居が建ち、 五大を象徴する五輪塔も、池の向こうに建っている。七福神山には石灯籠が建っていたが、手前は池ではなく、せせらぎが流れているのが特長である。奥に広がるのが、兼六園で最も広い霞ヶ池である。池の中島には松が植わっていたが、中島の岩が亀の頭となっている。蓬莱島と名づけられたが、別名亀甲島という。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:06| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする