2016年10月24日

「指宿」は「いぶすき」(7)

 ホテルに戻ると、砂湯に入ることにした。四角い大きな囲いの中に百度の温水を流し、少し経ってから湯を落とす。男性三人がかりで、固くなった砂を掘り返す。その頃には砂は四八度前後になっている。
 友人と僕は作務衣を着て、タオルで頬被りして待っていた。人型に掘られた所に横たわり、足からお腹、首もとまで埋められていく。お湯を吸っているから二十センチほどでもかなり重い。生き埋めにされたら、重さだけでもかなりの苦しさを感じるだろう。十五分が限界だと思った。暑くて顔も汗をかき、目にしみそうになった。
 砂湯から戻って、すぐに夕食だった。マグロやキビナゴの刺身、豚しゃぶ、黒豚のトンポーローに、バイキングだった。特に美味しかったのは、揚げたてのさつま揚げだった。具沢山の豚汁も。生ビールに冷酒も飲んだ。
 部屋に戻って、ベッドの上に横になる。疲れて居眠りしてしまう。十一時半になった。急いで大浴場に行き、浴槽にゆったり浸かった。夜の海を臨みながら。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:54| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする