2016年10月19日

「指宿」は「いぶすき」(5)

 普通列車で指宿駅に戻った。国民休暇村の送迎バスが来た。チェックインして、泊まる部屋に入った。海側には青い錦江湾。大隅半島がすぐ沖に見える。湖のように見えるが、海底には阿多カルデラが眠っている。巨大なマグマの塊が。西大山駅では、開聞岳しか目に入らなかったが、本当の主は海の底に眠っている。遠い未来に牙を剥くまでは。
 巨大なガラス窓に向かって、ベッドが二つ並んいる。広々とした空間は、まるで映画に出てくるホテルのようだ。荷物を置いた後、知林ヶ島に行こうと友人に誘われた。大潮の時期、干潮の間は砂州が現れて、歩いて渡れるという。
 海沿いを進んでいき、岩の岬の脇を降りていくと、ずっと先に山そのもののような島が見える。砂に足を取られてなかなか進めない。午後六時前には水没するというからゆっくりはしていられない。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 01:48| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする