2016年10月14日

「指宿」は「いぶすき」(2)

 福岡空港に着陸したのは午後七時過ぎ。その夜は友人の部屋に泊めてもらった。夜が明けると、小雨が降っていた。博多駅に出ると、午前十時十分の九州新幹線に乗車する。指定席は左右二列で前後の間隔もゆったりしている。茶系統のデザインでシックな印象である。しかも揺れが少ないから、東海道新幹線と比べて、乗り心地の差は歴然としている。ただ、防音壁とトンネルが多いので、車窓の風景は単調である。
 友人と話していたら、熊本駅が近づいてきた。この一ヶ月後に大地震に襲われることなど、知るよしもなかったが。その日三月十二日は、くまモンの誕生日だった。九州新幹線開通を記念して、熊本をアピールするロゴをデザインする話が、熊本の「くま」という言葉と、熊本の「者」を意味する「モン」を合わせたゆるキャラを誕生させる話に発展した。今や海外でも有名なゆるキャラ界のヒーローである。熊本城の天守閣が見えてきた。屋根瓦が落下する前の雄姿である。
 少し居眠りしたら、もう鹿児島中央駅に到着してしまった。光の強さが福岡とは違う。三月中旬といっても南国だから、もう春たけなわの陽気である。快晴だった。鹿児島は二度目であるが、ちょうど二十年ぶりである。そんなに時間が経ったという気はしないのだが。(つづく)

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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posted by 高野敦志 at 02:09| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする