2016年10月08日

チベット密教の「ポア」

 ロバート・モンローは体外離脱に関して、他の知的生命体に手助けしてもらったと書いている。「第二の体」が肉体から抜け出るように、引き出してもらったということだ。これと同じようなことは、チベット密教の「ポア」でもあるという。
「ポア」は「転識」と訳され、死の瞬間に極楽往生するための修行である。解脱できるかどうかは、頭頂の梵穴から体外離脱できるかにかかっているらしい。そのために、生前に離脱する訓練を行い、それができない場合、体得した人間の「第二の体」に、自分の「第二の体」を肉体から引き出してもらうのだという。
 カギュ派の「ナーローの六法」の「ポア」は、複雑すぎてラマの許で修行しなければ、体得は難しいだろう。高藤聡一郎の『秘伝! チベット密教奥義』にはその概要が述べられているが。中国人向けに開発された「李仲愚医師の開頂法」なら、日本人でも可能かもしれない。
 もし、「ポア」を体得した場合、死の瞬間にどうすれば解脱できるかについては、高藤氏の同書を読み直してみた。ナーローの六法のうち、「中有」の行について理解しておく必要がある。死の過程で肉体を構成する「四大」が崩壊すると、白い光、赤い光、闇のイメージの後、青空のような「浄光明」が出現する。「四大」の崩壊が始まったら、すぐに「ポア」を実施する。自身の意識を「空」の状態にし、自身の肉体に「子光明」を発生させる。頭頂の上に「母光明」が現れるので、「真言」を唱えて弾丸のように、頭頂の梵穴から抜け出して、「母光明」と一体化すれば解脱する。真言密教の考え方からすれば、法身「大日如来」と一つになるのである。
 これがうまくいかないと、「浄光明」は消えて、光の弱い「濁光明」に移行し、「第二の体」が梵穴以外から抜け出てしまう。すると、中有の体が出現する。六道に輪廻するのを避けるためには、闇のイメージ、赤い光、白い光の状態に、意識を戻して「ポア」を行えば、解脱することができるという。

 最後に、チベット仏教のポア(転識)に関して、李仲愚医師の開頂法がインターネットに載っていた。中国語だがリンクを張っておく。高藤聡一郎氏はこれを翻訳したわけだね。 http://www.360doc.com/content/10/0305/11/716126_17641767.shtml

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posted by 高野敦志 at 02:11| Comment(0) | 宗教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする