2016年10月23日

「ゲートウェイ・エクスペリエンス」私見(24)

 まあ、あまり懐疑的にならない方がいいのだろう。何か示唆的なイメージが示されたら、それが内なる自己からのメッセージか、宇宙からのメッセージか問うこと自体、意味がないと考えられる。
 以心伝心のようなもので、何となく直観的に分かってしまい、それを言語化することは、イメージの解釈に過ぎないのか。与えられたメッセージに対して、感謝の意をジェスチャーで示せばいいだけなのか。
 というのも、僕自身は夢の中で、日本語で話したことはあるが、「非言語通信」はまだやったことがないので、実態が分かっていないのだろう。実際の通信は、フォーカス21で行われやすいということだ。日頃から動物とコミュニケーションしているなら、何らかの役に立つに違いない。
 なお、実際に「非言語通信」を試みる場合、そのための場所をイメージした方が、うまくいくということだ。それが現実の場所である必要はない。夢の中で繰り返し現れる場所や、故人との思い出の場所なら、通信しやすいのではないか。


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2016年10月22日

「ゲートウェイ・エクスペリエンス」私見(23)

 ただ、「非言語通信」がどこまで有効か、疑問がないわけではない。ハイヤーセルフ(高次の自己)や、故人との通信だったら、言語で行っても構わないのではないか。シャーマニズムの神がかりなども、母語を通じて行われているのだから。僕自身の場合も、夢などで示唆的な言葉を聞くことがあるが、それは日本語で行われる。英語が聞こえることもあるが、重要な内容は日本語でもたらされる。
 ガイドが人間とは限らないから「非言語通信」が必要だというなら、単語の羅列ではなく、複雑な内容はどう伝えられるのだろうか。「こんにちは」「有り難う」「さようなら」ぐらいなら、ジェスチャーや表情で表せるが、抽象的な議論などお手上げである。
 夢の象徴を用いて、コミュニケーションできるのだろうか。例えば、「ネクタイ」が出てきたら、これが単なる服飾品なのか、社会的地位を表すのか、ペニスの象徴なのかは、当人が見ている夢の中で解釈されるべきである。自分自身の無意識が表現したイメージを、解釈することは可能だろうが、他人と象徴的なイメージを元にしてコミュニケーションした場合、双方に解釈のずれは生じないか?
 例えば、「社会的地位を求めよ」という意味で、「ネクタイを探している」イメージを発信したのに、受け手は性的な意味でとらえてしまう恐れはないか?(つづく)


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2016年10月21日

「指宿」は「いぶすき」(6)

 快晴だったが、日が傾いてきたから、空の青は幾分あせている。立ち止まっていると、風が冷たくなった。波は穏やかだが、両側から打ち寄せてくるので緊張する。数時間前まで海底だった所は、砂が黒く湿っていて固い。
 この風景は北斎の『冨嶽三十六景』で見た江ノ島に似ている。江戸時代は橋がなかったから、参詣する客は今日のように、砂州の上を歩いていったのだ。当時は埋め立てた平地もなかったが、三重塔が建っていた。江ノ島は神社ではなく、弁財天を祀る岩本院という寺院だった。
 知林ヶ島の頂には東屋も見える。ただ、現在はそこまで登る道が崩れ、通行できなくなっている。島の岸辺に渡ったところで一休みした。満潮までもう時間がなかった。砂州をたどって岬まで戻っていくのだが、行きに見たときよりも、砂の幅は狭くなっている。しかも歩き疲れたせいで、行きよりも遠い気がした。(つづく)

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