2016年06月29日

はるか彼方の極楽浄土(5)

 夏河はラプラン寺の門前町で、参詣者のための宿泊施設とお土産屋ばかりが目につく。イスラム教徒も住んではいるが、ホテルやレストランの多くはチベット人で、チベット語の歌も流れている。ここにはチベット語のテレビ番組もある。
 チベット人の若者が、オートバイに乗って、クラクションを鳴らしながら走り抜ける。ここがレコン(同仁)と違うのは、欧米人の姿が目につくことだ。ただし、レコンからの悪路は避けて、もっぱら蘭州から訪れるらしい。
 町がけたたましい音があふれ、埃っぽいのは確かだが、谷あいの奥にあるラプラン寺まで来ると様相は一変する。入口には広い駐車場があり、背後に崖が控えているところなどは、ラサのセラ寺を連想させる。ここはチベット自治区の大寺院のように、観光客を多く受け容れているのだ。レコンのウトゥン寺で感じた空気とは異なり、からっと晴れ上がった陽気さに満ちている。(つづく)

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2016年06月27日

新横浜のラーメン博物館

 かつて横浜にカレー博物館というのがあった。博物館といっても、ビルのある階だけにカレー専門店が並んでいるというものだった。売り上げの低迷ということもあり、程なく閉館に追い込まれたのだった。
 ラーメン博物館は1994年(平成6)に開館して以来、現在に至るまで盛況が続いている。そのわけは何だろう。昭和30年代の街並みを再現したという点で、昭和時代にノスタルジーを感じる世代に受けているのだろうか。それだけではない。進化を続けているラーメンは、若い世代の日本人ばかりでなく、ラーメンの本場中国の観光客をも惹きつけているのだ。
 入場料を取られた上に、ラーメンを食べるのにもお金がかかる。1回に普通、1杯しか食べられないというのに不満な場合は、年間フリーパスを購入した方がいい。
 僕の場合、目指したのは札幌味噌ラーメンの店「すみれ」である。濃厚な味噌味で炒めた挽肉と玉ねぎの旨みが生きている。太めの麺は歯応えがある。セブンイレブンのカップ麺「すみれ」でも、スープだけは本場の味が楽しめるのだが……。また食べたくなった。


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2016年06月26日

はるか彼方の極楽浄土(4)

 どこまでも続く高原を過ぎて、ふたたび山の上に登り、緑のパノラマを見渡しながら、持参してきたメロンを割って食べた。味は格別だった。雄大な眺めを見ながらということもあるが、果物が高価であるために、ほとんど口にしておらず、極端なビタミン不足に陥っていたからだ。
 午後一時半、夏河(シャハ)の町に入った。ここはもう青海省ではない。甘粛省の甘南藏(チベット)族自治州である。山と山に挟まれた谷あいに、細い川夏河が流れ、その奥にラプラン寺(拉卜楞寺)の壮大な伽藍がそびえている。
 ラプラン寺もゲルク派に属し、チベット六大寺院の一つである。ラプランとは「仏の宮殿のある所」を意味する。創建は清朝の康熙四十八年(1709年)だから、古刹というほどではないが、壮麗な伽藍と保存されている書物の豊富さは、チベット仏教の寺院の中で随一である。経典のほかに、医薬に関する書籍も多く、チベット医学院では、伝統的な薬の製造もされている。

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