2019年08月19日

梶井基次郎の青春(pdf)

 伊豆で過ごした梶井基次郎の生と死への思い、宇野千代や三好達治との交友関係を、美しい伊豆の自然を背景に描いた小説「厚い掌」を、パソコンですぐに開けるpdf形式で配信します。以下のリンクをクリックすると、すぐにpdfが開きますので、パソコンに保存してご覧下さい。Adobe Acrobat Readerの「フルスクリーンモード」だと、バーチャルな書籍がモニターに再現されます。
atsuitenohira.pdf

 iTunesからダウンロードする場合は、マイミュージック→iTunes→iTunes Media→podcasts→当該のフォルダの下に、ファイルが入ります。大部分のパソコンにインストールされているAdobe Readerで読むことができます。

「青空文庫」の作家、高野敦志の世界
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2019年08月18日

ぼくがイヌ派だった頃(20)

 大五郎は小便を漏らしていた。すぐに目を覚ましたのでほっとした。けがはないか調べたが、擦り傷が見られる程度だった。軽かったので、ボールのようにはじき飛ばされ、落ちた先が草の生えた駐車場だったことで、事なきを得たのかもしれない。
 心配になって、僕が子犬を抱き、母と妹も動物病院についていくことになった。その頃はすでに、サブを診てくれた獣医は亡くなり、山を越えた向こうの町まで歩いて行かなければならなかった。
「目立った外傷もないし。脳震盪でも起こしたのでしょう」
 何か問題が起こらなければ、もう来なくてもいいということだった。(つづく)


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2019年08月17日

今は亡き宇宙物理学者(二)

 ブラックホールを探索していたときです。事象の地平線に近づくと、周囲の恒星からガスが引き寄せられていくのが見えました。ブラックホールとはよく言ったものです。その先は、文字通り黒い穴なんですから。私の体も強い力で引き延ばされていくのを感じました。
 でも、私は死ななかった、というより、もう死んでいるんです。一瞬でブラックホールの中心にたどり着きました。精神は肉体ではないから、破壊されなかったのか。しかし、ブラックホールの内部では、すべての情報が破壊されるはずだ。私の魂も木っ端微塵となっているはずなのに。だとすると、私はブラックホールに吸い込まれた夢を見ているのか。でも、辺りは漆黒の闇しかない……


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