2017年02月21日

ロナルド・ラッセル編著『全脳革命』に関して(2)

 当初、僕は「ヒューマス・プラス」について懐疑的だったが、《ゲートウェイ・エクスペリエンス》で練習してから、その効能を実感するようになった。呪文みたいで非科学的だというのは、先入観に過ぎなかった。秘密仏教では印を結んで真言を唱えるが、その形や言葉を真似るだけでは、全く意味がないわけだが、変性意識を喚起するために行うという点では、「ヒューマン・プラス」と同様の機能を担っているのだろう。「ヒューマン・プラス」の場合、ヘミシンクという音声技術を伴っているから、独習することも可能である。
「ヒューマン・プラス」(Hプラス)は、英語版では多数販売されているが、日本語版では《情報にアクセスする》《エネルギーにアクセスする》などわずかしかない。「ヒューマス・プラス」のタイトルが、日本語版で少ないのはなぜだろうか。その原因の一つとしては、脳の血流を増やしたり、免疫機能を高めたりといった、健康を促進する効能を謳ったタイトルが多いからだと考えられる。薬事法に抵触する恐れがあるからかもしれない。
 三つ目の「メタミュージック」は、一流のアーティストのアルバムに、リラックス効果のあるヘミシンクの信号が埋め込まれている。言葉による誘導がないため、言語による誘導が苦手な子供から、高齢者、さらに動物まで効果が期待できる。音楽を鑑賞しながら、集中力を高めたり、リラックスしたり、不眠を解消できたりするのである。一般向けなので、精神的に深い体験をしたい場合は、《ゲートウェイ・エクスペリエンス》で訓練するといいだろう。《ゲートウェイ・エクスペリエンス》を習得してしまえば、「メタミュージック」を聴くだけで、精神的に深い体験ができるし、「ヒューマン・プラス」を習得してしまえば、ヘミシンクの信号が埋め込まれていないアルバムでも、「メタミュージック」を聴いているような感覚が味わえる。音と自分が一体化する感覚が。
 ヘミシンクの応用範囲は広く、ヨーガやマッサージなどと併用すれば、格段の相乗作用が期待できるという。その場合、「メタミュージック」がふさわしい。集中力がない子供や、介護施設の老人などでもプラスの効果が期待できる。ただ、音楽の好みには差があるので、本人が好きなメロディーに合った「メタミュージック」を聴かせることが肝要である。ただし、ヘミシンクの効果がない人や、てんかんなどの発作を起こす人もいるので、万人向けではないことも忘れてはならない。

参考文献 ロナルド・ラッセル編著『全脳革命』(坂本政通監訳 日向やよい翻訳 ハート出版)

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逆接の表現(pdf)

 外国人が日本語を学習するとき、戸惑うことの一つは類似した表現である。英語圏の学生が和英辞典を引いて、英語で違いを理解しようとしても限界がある。やはり、典型的な例文を覚え、違いがどこにあるのか教師に質問するしかない。
 以前、「は」と「が」の違いについて、「と」「ば」「たら」「なら」の区別について書いた。今回は逆接の表現を取り上げることにする。日本人のように完璧に違いを使いこなすのは難しいので、理解できる用法は最大限に増やして、学習者自身が日本語で表現する場合は、誤用が避けられるように、使い道の広い用法を覚えるようにすればいい。効率的に学習することが早道なのである。また、古めかしい表現は普通の外国人には不要である。
 以下のリンクから、pdfファイルをダウンロードしていただくとして、簡単な説明を付け加えていくことにする。
gyakusetsu.pdf

T 接続詞と接続助詞

「しかし」と「ただし」の違いについて、某日中辞典を見たら、同一の説明をしていて、これでは中国人の学生が理解できないだろうと思った。「ただし」は条件や例外を加える場合に用いるのであって、「もっとも」にも同様の用法がある。
 逆接の表現を含む内容を、「が」や「けれども」を接続助詞として用いて表す場合には1文、接続詞として用いて表す場合には2文となる。接続助詞「のに」と、接続詞「なのに」のように、語形が若干変わるものがあるのに注意する。
「ところが」は予想外な展開に対する驚きを示す。「にもかかわらず」も似ているが、不条理な状況に対する批判のニュアンスを含むので、自分自身について言及するときには用いにくい。相手への批判に侮蔑のニュアンスが加わる場合には「くせに」が用いられる。
「ながら(も)」と「と言いながら」は類似しているが、後者は発言の矛盾を指摘する場合に用いられる。「ものの」はそれ以上、事態か進展しない場合に用いられる。「といっても」は前件から予想される事態に対し、後件の程度が低い場合に用いられる。「ものを」は相手への不満や残念な気持ちを、含意として表す言いさしの表現である。


U 仮定条件と確定条件

「のに」と「ても」の違いも混同されやすいが、「のに」には「確定条件」の表現しかないのに、「ても」には「確定条件」のほかに「仮定条件」の表現がある。
 また、「のに」にタ形が上接して、いわゆる「反実仮想」、現実に反する状況を想定する表現もある。


V 階層性

 南不二男は従属節の独立度を、階層的に分類している。独立度が低い順にA類、B類、C類と分類している。逆接の表現に限って言えば、「ながら」がA類、「のに」「ても」はB類で、「けれど」「が」がC類となる。例文で示した「のに」「ても」の方が、「けれど」「が」より独立度が低い。したがって、独立度が低い「のに」「ても」は、独立度が高い「けれど」「が」の節の中に、入れ子状に組み込まれるのである。


W 「なくて」「ないで」「ず(に)」

 ここでは併せて、「なくて」「ないで」「ず(に)」の違いについても、触れておくことにする。これらは用法から、「なくて」と、「ないで」「ず(に)」に二分される。
 まず、活用を確認しておくと、形容詞系では前項がイ形容詞でもナ形容詞でも、「なくて」の形を取る。一方、動詞では「なくて」「ないで」「ず(に)」のいずれの形も可能だが、用法によって使われるものが異なってくる。
「なくて」は原因や並列の表現にもっぱら使われるが、「ないで」には幅広い用法があり、大抵は「ないで」を使えば間に合ってしまう。「ず(に)」は「ないで」の用法と重なるが、書き言葉で用いられる。
「ないで」が多用される表現としては、「付帯状況」がある。「否定の許可」「否定の依頼」「禁止」「二重否定」などでも、「ないで」が用いられる。


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2017年02月20日

ロナルド・ラッセル編著『全脳革命』に関して(1)

 ロバート・モンローと言えば、体外離脱という神秘的な体験と、それを第三者にも追体験させる音響技術の開発者といったイメージが強い。日本ではいまだに疑似科学か、新興宗教のように考える人が多いのではないか。本書は多分野にわたる専門家の意見をまとめたもので、ロパート・モンローがヘミシンクと名づけた音響技術の謎を、具体的な形で解き明かしてくれる。
 ヘミシンクはバイノーラル・ビートという技術が基礎にあり、左右の耳から異なる周波数の音声を流して、その周波数の差に当たる周波数を、脳内に生じさせる技術である。それによって、左右の脳が同時に働く全脳状態に移行させるだけでなく、周波数の差を調整することによって、集中力を高めたり、想像力を高めたり、リラックスさせて不眠を解消させたり、宗教的とも言える精神の変容までもたらしてくれるのである。
 ヘミシンクを大別すると、「マインド・フード」「ヒューマン・プラス」「メタミュージック」の三種類となる。「マインド・フード」は《ゲートウェイ・エクスペリエンス》に代表されるような、ヘミシンクと言葉による誘導による瞑想である。「ヒューマン・プラス」はリラックスした状態で、ヘミシンクと言葉による誘導瞑想を行う点では、「マインド・フード」と似ているが、音声を聞いていないときでも、その状態を再現するための「機能コマンド」を習得することを目指す。これは《ゲートウェイ・エクスペリエンス》でも、一部取り入れられている。(つづく)

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